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秋晴れの下、岐阜の森林見学ツアーへ(その2)。

高鷲町を後にして、見学団は近くの白鳥町にある長良川ウッド協同組合の製材・プレカット工場を訪問、その後郡上市八幡町の「自然園」に向かいました。ここで、特定非営利活動法人Woodsman Workshop代表水野雅夫さんから県下人工林の現状についてレクチャーを受け、隣接する小瀬子(こぜこ)地区区有林の山に実際に入ってみようという計画です。

山へ入ると、最初は日光が差しこんで下草が豊かに茂っていたのに、登るにつれて山はどんどん暗くなり、ついには下草はおろか表土までが全て流出してしまい、むき出しの木の根が露出している地点に到りました。上を見上げると、これまでに一度しか間伐されたことのない樹齢40年から50年の桧材の樹冠が重なり合って空を覆っています。百聞は一見に如かず、といいますが、これが荒廃する「間伐手遅れ林」の現場か、と立ちつくすしかありませんでした。

この後、水野さんが立木10本ほどの区画中の4~5本を手際よく伐採すると、そこには陽の落ちかかった空が現れました。Woodsman Workshopが演習の場として利用しているこの森林では、伐採した木を林内に放置する「伐り捨て間伐」という方法が取られていますが、今や人工林の7割ともいわれる「間伐手遅れ林」の多くのケースで、間伐材を利用するという本来の目的を断念した「森林生態系防衛」のための間伐という課題に直面していることが痛感されました。

私達のエスウッドプロジェクトの最大のミッションは間伐材の用途開発にあります。その重要性は、日に日に増大しています。私達は、小さな民間企業にすぎませんが、簡単にギブアップする訳にはいきません。この森林見学ツアーに参加することで、その想いは強くなるばかりでした。 (角田 記)