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環境というテーマ:先行するヨーロッパ

10月10日、大手家電メーカーの素材研究会に参加しました。その会で、今夏ベルリンにて開催されたヨーロッパ最大の家電ショーについての視察報告を聞くことができました。

注目すべき話題が一つ。ヨーロッパの家電メーカーのプレゼンでは、自社製品についての環境対応情報が際だっていたということです。しかも、カタログ希望者には、2ユーロの環境寄付(環境NGOへの支援金や製品リサイクルシステムへの支援金)を募り、ほとんど人がこれに応じていたとのこと。

10ユーロ以上を寄付する人も多く、改めてヨーロッパの人々の環境への意識の高さを痛感させられたという報告でした。製品の機能・デザイン・価格もさることながら、何よりも環境負荷の低さが最重要な価値基準になりつつあるということでしょう。

この報告を聞きながら、2005年秋にロンドンで開催された100%デザイン展を思い出しました。というのも、サステナブル・デザインをテーマにしたこのイベントに、プロジェクトチームの一員として、桧ストランドボードを座と背に使用した椅子のサンプルを出展したことがあったからです。

この試作品は技術面では未完成でしたが、ヨーロッパをはじめとする多くの地域からの来展者から、日本発のエコマテリアルとして高い評価を受けたのでした。以来3年、私達の三次元ストランドボード成形を目標とする技術開発は未だその途上にあります。

けれども、この有用な技術を何としても世界に届けたいという願いは今も強く心に残っています。目の前には、山ほどの障碍がありますが、挑戦をやめることはありません。 (角田 記)